鹿児島県志布志市 若潮酒造

原点回帰が産んだ焼酎文化と、未来へ継承する味わい。

宮崎県との県境にほど近い、鹿児島県志布志市志布志町。まるで早口言葉のような町に蔵を構える若潮酒造。五つの蔵が一つになって生まれたこの蔵の巨大な建物とタンクが、10,000石を超える規模の焼酎蔵であることを物語ります。

「安定した上質の焼酎造り」のためいろいろな最新技術を導入し、中には特許をとっている機械もあるという大きな工場。広い敷地を歩いた先に、そんな工場とは大きさも見た目も対照的な木造の蔵「千刻蔵」があります。

以前大手自動車メーカーに勤務していたという社長の下戸直一さんは、機械に詳しく、まずは安定した焼酎造りを目指し蔵内を次々と最新の技術設備に切り替えていきました。そして、ある程度軌道に乗ったところで、今度は手作りの焼酎を!と原点回帰したのが「千刻蔵」なのだそう。

当時「千刻蔵」の設立には反対も多かったそうですが、「手造りでしか出せない味もある」「焼酎文化を未来へ継承するのも我々の役目だ!」と、自らの意思を貫きました。物腰柔らかく優しい印象の下戸さんですが、心の内にあるロマンという太い芯を感じ取ることができます。


若潮酒造株式会社
鹿児島県志布志市志布志町安楽215番地

焼酎ブレンダーの萩野逸郎さんは、蔵の焼酎の特徴を熟知し、原酒の状態を見極め、科学的な知識と経験で香りと味わいを分析し、原酒を組み合わせる割合を決定するという大切なお仕事をされています。

2015年春に誕生したハイボールに特化した本格焼酎「WAKASHIO 515 for Highball」は、シェリー樽で10年熟成した白麹芋焼酎と2年熟成の黒麹焼酎のブレンド。萩野さんは何パターンも割合を変えたブレンドを試し、「炭酸で割った時にもまろみがある味と芳醇な香りが失われないよう、味が濃く香りの強い黒麹焼酎をブレンドしました」とのこと。
「WAKASHIO 515 for Highball」を使った「さつまハイボール」は、鹿児島県霧島市塚田農場にて期間限定で提供しております。

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