黒さつま鶏
研究6年、出荷までに10年。鹿児島渾身の「第三の黒」。
かごしま黒豚・鹿児島黒牛といえば、日本全国に知られる名ブランド。そんな鹿児島の“黒”を背負う第3の特産品を誕生させるべく、鹿児島県の畜産試験場が研究を開始したのが平成13年。それから実に6年もの歳月を費やして誕生したのがこの“黒さつま鶏”です。鹿児島の新たなる黒として注目を集めています。
その父は、江戸時代に薩摩藩で闘鶏用に作られた“薩摩鶏”。日本三大地鶏に数えられている日本固有種で、天然記念物として国の指定を受けています。母方は“横斑プリマスロック”。洋風な名前ですが、立派な在来種の地鶏です。羽が白黒で碁石のように見えるため、鹿児島では「ごいし」の愛称で親しまれてきました。この2種を親に、鹿児島県が長い年月をかけて生み出した“黒さつま鶏”は、地鶏の中でも生育が早く、穏やかな性格でケンカも少ない為、生産性が高い点も特徴です。
食べると、プリプリと歯切れ良い適度な歯ごたえと柔らかな肉質のバランス。また、地鶏としては脂の乗りが良いことに加え、旨味成分であるアミノ酸が豊富に含まれているため、噛むとジューシーな肉汁と旨味が口いっぱいに広がります。その深みある味わいは「他の地鶏にはない食感」と、プロの料理人からも好評を得ています。
指定農場で独自の飼育基準を徹底。よりのびのびと、ゆっくり育てています。
“黒さつま鶏”の飼育密度は1m²あたり10羽以下と定められていますが、カゴシマバンズでは1m²あたり5羽以下と、倍の面積を使って飼育しています。また、飼育期間も雌・雄ともに75日以上のところを、雄で120日以上、雌で150日以上と、独自の飼育基準を指定。程よい⻭ごたえと、旨味が生まれる秘密はここにあります。
鹿児島県より種鶏の飼育認可を受け、種鶏場を設営することで、黒さつま鶏の父方にあたる天然記念物“薩摩鶏”と、母方にあたる“横斑プリマスロック”の交配からの一貫生産体制を築いています。 “黒さつま鶏”の孵化〜飼養にかけて、飼育密度や 飼育期間、飼料など、独自の飼育基準を指定農場で徹底することで、より美味しく安全な“黒さつま鶏”が育ちます。