宮崎県日南市 古澤醸造

明治25年創業以来の蔵つき酵母。

明治25年創業、日南市の古澤醸造は、宮崎の老舗のひとつ。「八重桜」を継いできた蔵の宝は、創業時に建てられた仕込み蔵と、その中で118年間継がれてきた「蔵付き酵母」です。

「仕込んでから2、3日経つと、うちの蔵独特の香りがしてきます。そんな時に、場香(ばか)が付いたと喜ぶんです」そう話すのは5代目を担う古澤昌子さん。先祖代々「仕込み蔵には手をつけてはいかん」「掃除もしちゃいかん」と言われ、それを今も受け継いでいます。

手作りの新年もしっかりと受け継ぐ。

「最近になってやっとボトル詰めの作業に機械を導入してスピードアップできましたが、ラベルは今でも一枚一枚人の手で貼っています。このところ「もっと製造量を増やしてほしい」とのお声をいただきますが、あまり広げたくはないんです。身の丈の範囲、人の手が及ぶ範囲でやっていきたいんですよ。」と蔵についた酵母だけでなく、手造りの信念もしっかりと受け継がれています。


古澤醸造合名会社
宮崎県日南市大堂津4-10-1