福島県南会津 花泉酒造
夢とロマンの日本酒作り。
東京から在来線を乗りついで4時間、駅からさらに1時間。花泉酒造が蔵を構えるのは、山々に囲まれ、奥会津ともいわれる国内有数の豪雪地帯、福島県の南会津郡南会津町。人口約1万8千人という小さな雪国の町ですが、日本一の日本酒消費量を誇る土地として知られています。
大正九年に創業した花泉酒造では、そんな南会津の人たちに飲まれ、愛される地酒を作り続けてきました。その昔、雪が深く中々お酒が届く事のなかったこの土地で、「自分たちの飲む酒は自分たちで!」と地元の有志が集まって始めた酒造り。現在もその思いは引き継がれ、杜氏をはじめ蔵人すべてが、自分たちがおいしいと思い、自分たちが納得できる酒を目指し、夢とロマンあふれる酒造りを追求しています。
蔵全体で醸し出すオーケストラ。
酒造りには「米」と「水」が大事だといわれますが、花泉酒造では蔵の環境や取り巻く人々の事も同じように大切な要素として考えています。「酒は造る人に似る」という言葉通り、蔵人をはじめ携わる人全員の『和』を大切に、酒造りを行っています。
「酵母も生き物なので、蔵の環境や人に左右される」と話すのは、花泉酒造専務の星誠さん。花泉酒造の酵母は、蔵内に流れるクラシックミュージックを聞きながら育ちます。酒を醸す杜氏の親方と蔵人、米を蒸す担当、酒母の担当、麹の担当、全員が一丸となって一つの酒を造り出す姿は、さながらオーケストラのような印象さえ受ける光景です。
花泉酒造合名会社
福島県南会津郡南会津町界字中田646-1